演無 健忘症の書き散らし

虚言癖の独り言

織田作之助 夫婦善哉

三日で辞めるつもりで書き散らしブログ、始めました。

 

何故か文が書きたくて仕方なくてですね。脳内体操。

 

日々読んだ本の、批評ではなく感想といった感じでゆるりと書き散らかしていきたいという所存です。まあ自己満足ですね。

 

昨日読み終えた織田作之助夫婦善哉

 

この人は戦後日本文学の異端児なんですかね、土足のままの文学というような表現で自身のスタイルの模索をされていました。

 

ヒロポン常用者、所謂シャブ中でお亡くなりに。

 

それはそれは行儀が悪かったのかというと、当時の文壇の中では異端だったのでしょうが僕の読みごこちからいくと凄くスマートな文で。

 

夫婦善哉なんか人情話で人間の生々しさを書いているんだが言葉の数が少ない故にリズムが早いし全体をミニマルテクノめいたスマートな雰囲気が感じられました。

 

文学雑誌に寄せた評論「文学的饒舌」でいかに10行を1行にするかを工夫した時期があるそうで、なるほど。

 

同じく雑誌への短い評論の「土足のままの文学」は織田の高い志が読めるのですが、太宰治坂口安吾の名前を並べ

「僕は太宰くんと坂口くんに期待している。しかし最近太宰くんが大人しくなってきていて心配だ」

と興味深い事をおっしゃっていますね。

 

と、いうことで徒然なるままに次は太宰治を読もうと思います。

 

「申しあげます。申しあげます。旦那さま。あの人は酷い。酷い。はい、厭な人です。ああ。我慢ならない。生かしておけねえ。」

 

冒頭から飛ばしている期待の作品「駆け込み訴え」

 

また読んだころに。僕のやる気が消え失せていなければ書きます。さようなら。