演無 健忘症の書き散らし

虚言癖の独り言

2016-01-01から1年間の記事一覧

太宰治 「水仙」と義兄の思い出

織田作之助、太宰治、坂口安吾と回し読みしてると、戦前後の世界をふと憧れたりする。現代におけるその存在、時代の息づかいを表現しているのは何だろうか。思い当たるものがあれば是非教えて欲しい。 今日は数日前に友人から勧められ読んだ水仙。 太宰治 「…

坂口安吾 「いづこへ」

どこまでも堕ちる。坂口安吾。硬質の私小説のリアリティをもって、どんどん引きずられていく。もはや不快な程に人間を晒していく徹底した自己内面の描写にえぐられる。 ショッキングだ。 2010年代ダークアンビエントやエクスペリメンタル、ミニマルなノイズ…

坂口安吾 「意識と時間との関係」

いきなりですが、我ながら浅はかな人間だなと思う。別にそんな自分は嫌いではないので悲観しているわけではないので心配無用ですが、とにかく憧れの対象を見つけると影響されやすい。笑える話ですがしかし移り変わりも激しいので逆に長期的に何かに偏る事は…

太宰治 狂言の神

三日坊主の三日目がやってきてしまいましたが、だんだん楽しくなってきたので続くかもしれません。読みだすと止まらないですね。最近は毎日通勤時間が1時間半あるから、助かる。笑 それはそうと、やはり言葉ってのは面白いですね。作家は凄い。自分の事でも…

太宰治 駆け込み訴え

そうきたか 太宰治 太宰治は例えば白昼真っ只中で野糞をしたというような話を人間の芯から滲み出る業として書くことのできる稀有な作家ですね。 行儀の悪い感性の鋭さ。大好きです。 「はい、はい。申し遅れました。私の名は商人のユダ。へっへっ。イスカリ…

織田作之助 夫婦善哉

三日で辞めるつもりで書き散らしブログ、始めました。 何故か文が書きたくて仕方なくてですね。脳内体操。 日々読んだ本の、批評ではなく感想といった感じでゆるりと書き散らかしていきたいという所存です。まあ自己満足ですね。 昨日読み終えた織田作之助の…