演無 健忘症の書き散らし

虚言癖の独り言

愛情

もし終わりがない永遠の命だとしたら、個人と個人は永遠に別の人なんだろう。何もないところから生まれてそして無に帰るから、あなたともやがて同じものになれる。

生きてる間は与えられた得意不得意のもとでなにかを探さなければいけない。生きてる間は完全に同じものになることはできない。でも、気持ちを溶け合わせることができる、この想像力で孤独の壁を乗り越えられる。 

便宜上うまれたあらゆるルールとは遥かに別の次元で、あなたと同じ存在でいたいという気持ちと、そのイメージを、生み出し育み大事にし続ける。体がなくなって無に帰るまで。

I love you honey

I love you brother

やがて同じものになれるから、そこに向かっていくハッピーエンドなシステム。未来は常にどこから見ても明るく、おれたちはそういう意味では想像力においてすでに繋がっているから、なんの心配もいらない。

今はもう体を抜けて、先に待っていてくれているあの人にも楽しんでもらえるように、与えられたものをフルに使って、土産話におれなりの景色を存分見ておく。

それぞれみたい景色と探し物は違う。けれども美しいものが見たいんだと思う。 

対立しているような気がしている相手の、探している景色を理解できることは案外簡単だ。

手続きや利便性や臆病さにとらわれずに、どんな美しい景色が好きかを提示し合えればいいのに。

正解がなく、間違いもなく、美しさにおいて感動する涙としておれたちは一つになれるんだろう。